当たり前を祈る日記

日記 雑記 闘病 うつ

オーバードーズをして運ばれた日

にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ にほんブログ村 メンタルヘルスブログ うつ病(鬱病)へ


11/15深夜、約150錠の安定剤や抗うつ剤眠剤を服用した。
翌日の朝、彼氏の通報で緊急搬送された。



※あくまで個人的な記録です。
オーバードーズを勧めるものではありません。危険です。
※悩んだら専門家へ!!!




その日は知り合いの下で軽作業のお手伝いをさせてもらっていて、調子は悪くなかった。
朝からおやつの時間まで作業させてもらって、帰路についた。


家の途中に立ち飲み屋さんを発見した。
安くて美味いと評判のお店だった。

お酒が大好きな私。
「今月やりくりできてるし、ちょっとだけなら大丈夫…!立ち飲みだしフラフラにはならんだろう……!」
と、お店に入ってしまった。
これが間違いだった。


おつまみはそこそこに、ビール2杯、ホッピー(おかわりもした)、緑茶ハイを飲んでよし!これ飲み切ったらお会計しよ〜〜……


と、このへんでブラックアウトした。

気付いたら朝だった。




でもなにかがおかしい。

呼んでないのに彼氏が横で寝ている。
私「なんで居るの」
彼「それ聞くの3回目だよ」

あと枕元に大量に薬のシートのようなものがが散らばっている(目が悪くてよく見えなかった)。
目の焦点が合わない。
身体が思うように動かない。
ろれつが回らない。
意識が朦朧とする。

これはただの眠気じゃない。


「○○(彼氏)、ごめん、救急車呼んでくれ」

最近ODをしていた私。
レキソタンをシートで飲んで、ふわふわしたまま寝落ちして、朝も薬が抜けきらずにぼーっとしてることが多かった。

そして毎晩少しずつ量が増えていく。

抗うつ薬は福作用が怖いから飲まずに、安定剤だけ選んで数えて飲んでいた。


これで寝たまま死んだら困るだろうからと、律儀に飲んだ分の空のシートは枕元に置いて寝ていた。
多く飲んでも死ぬことはなく朝は来た。

何も考えずに、孤独感も全部忘れて落ちていく感じが好きだった。一瞬だけでも楽になれる、ひとりぼっちなのを忘れられる、それが依存の始まりだとは気付いていなかった。

でもいけないことだとは思っていて、前回の診察で主治医にODのことも素直に伝えたが特に何も言われず、普通に1ヶ月分の処方薬をもらった。



自分で服薬管理ができなくなっているのは感じていた。でもまさかフラフラのまま酔っ払って家に帰って判断力の欠片もないまま、見境なく処方薬を飲むなんて何考えてんだこのクソが。




どこかで読んだ記憶の断片を思い出し、「確かどんな薬をいつどれくらい飲んだのかが必要な情報だったはず……ODじゃよっぽどの数を飲まない限り死ななかったはず……意識を保たなきゃ………」と思い、朦朧とする意識の中でとりあえず彼に救急車を呼んでもらいつつ、空になった薬のシートを袋にまとめてもらった。

死にたがりなのに死なない方法について詳しいのは矛盾しているなぁとよく思う。

そうこうしてるうちに、あっという間に救急隊の人たちが来て、薬の数と薬品名を確認しているのを耳にしながら、救急隊の方の指示に従って手足を上げたり自分の名前を言えるかどうか確認されたりした。

「1回でこんなに飲んだの?お腹いっぱいになったでしょ?」

うまく表情も作れないしろれつも回らないので、どうにか複雑な顔を作って「ごめんなさい」と伝えた(と思う)。


そして聞かれた。

「死にたくなって飲んじゃったのかな?それとも不安が強かったのかな?」

別に死にたくはなかったので自殺の意図があったわけではないことを伝えた。

答えによって保険の適用が変わるのかなと思ったりしていた。そんなことより自分のことや周りの人への迷惑を考えろよと今は思う。


救急車で近くの救急外来まで運ばれて、血液検査と点滴を受けた。救急車にいる間も、病院にいる間も、私の意識が途切れないように(するためなのかは分からないが)、誰かしらが話しかけて下さっていた。

状態によっては別の病院で処置を受けることになる、だがこのあたりの精神科は病床がいっぱいだからどうなるかは分からない

そんなやり取りが裏ではされていたそうだ。


オーバードーズの対処といえば胃洗浄(という私の勝手なイメージ)。相当苦しいと聞いたことがあるので自業自得だと覚悟はしていたが、私の場合、薬の服用からかなり時間が経っており、薬の成分が完全に身体に吸収されてしまっていたため、点滴して薬の成分が勝手に抜けていくのを待つくらいしかできることがなかったそうだ。

血液検査も済み、点滴も済み、異常はなかったのでそのまま病院をあとにすることになった。

最後に
「精神病院への入院を希望しますか?」
と聞かれたが、最近退院したばかりなので流石に嫌だと思って断った。



何も悪いことをしていない彼氏が看護婦さんにどうしてもっと早く連れてこなかったのかと怒られていて本当に本当に申し訳なかった。

そりゃ夜だし、寝てるのか大量服薬して意識無くしてぶっ倒れてるのかなんて素人には分かるまい。悪いのは全て私なのだからもっともっと私を怒ってほしかった。救急車を呼ぶのだって勇気がいることなのに。


「間違えると死んじゃうから気をつけてね」
私に言われたのはこれだけ。




酔っ払って記憶ないまま、彼氏に送っていたLINE

f:id:kzhkzh06:20191116180207j:plain

普通に怖すぎる。彼氏ごめん。



ODで救急外来に運ばれて分かったこと
・自分はどうあれ、他の人に多大な迷惑をかける
・あんまりいろんな薬を混ぜて飲むと危険&確認が大変そうだった(1錠ずつ数えるため)




その日の夜、彼の家族が私を叱ってくれた。
自分の親とは絶縁中だから、病院も病院から出たあとも、彼の家で面倒を見てもらった。

申し訳ないと思いつつ、消えたい気持ちはコントロールできないしなんならまだ薬を呑みたいと思っているので、私は最低なんだと思う。


自殺について考えること
自殺について用意すること
自傷行為について考えること
実際に自傷行為を行うこと
想像の中で自分を殺すこと

そういう選択肢があることが、私にとっては救いで、不思議なことに死を考えるおかげでなんとか生き延びている。
でもやはり他人に迷惑はかけてはいけないと思う。自死を選ぶだけで必ず他人には迷惑がかかるんだけど。


少しでも前向きに生きられたらいいなと思います。
迷惑をかけた関係者の皆様、申し訳ありませんでした。

主治医に相談して、ちゃんと治療を続けたいと思います。


それでは。