当たり前を祈る日記

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読書への祈り

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最近の関心事、というか小さな目標は、「読書できるようになる」ことである。なんなら好きになりたい。


本が読めなくなったのはわりと最近の話だ。


約3年前までは学術書でもなんでも、ちゃんと読めて理解出来ていた。学生だったのでそうでないと卒業出来ない、という差し迫った理由もあるだろうが。

でもいつからだか、文字を追っても目から文字がこぼれ落ちていってしまうようになった。
なぜだか内容が分からないのである。
興味も失せてしまった。

それが病気のせいなのか、長いこと読書から遠ざかっていたからなのか、原因が他に何かあるのかは分からない。


読むのが特に難しいのは文字が小さくて行間が狭くてページに余白が無いもの。
◯◯賞を取っただとか、映画化されただとか、有名で、内容がどれだけ面白くて簡単でも、読めない。
今書きながら気付いたけれど文庫本は特に苦手かもしれない。彼奴はコンパクトなのが利点だがその分ギッシリしていて非常に難しい。

本が読めない代わり、なのかは分からないけれど、漫画は読める。……よく考えたら文字を追わないで絵だけ見ている説がたった今浮上したが、読めていることにする。


読書は良いものだと思う。
知識をインプットすることができるし、知らない世界を知ることができるし、1人の世界に没入できるし、色んな人の感想や解釈を見聞きするのは一般的に面白いことなのだろう。
図書館が利用できればコストはかからないし。

また、表紙のデザインや紙の手触り・匂いも含めて、私自身「本」が嫌いでは無いのは確かだ。



本が読めない問題を解消すべく、最近は積極的に本屋・図書館に足を運ぶようにしている。

少し前までは本だらけの空間に居ると、自分の関心が至る所に分散すると同時に、視覚から入ってくる色や文字の情報が多すぎて酔ってしまって、そこにいるだけでも膨大な体力を要した。特に図書館は、自分で本を探す力が本屋より必要だったため無理だった。大きな図書館や本の見せ方を工夫している図書館だったらまた違ったのだと思うが。
だが、治療と努力の甲斐あって、最近ではそうした空間に長い時間滞在できるようになってきた。

リハビリとして取り組んでいるのが、エッセイを読むこと。特にうつの経験談であったりすることが多いが、他のものも読む。

読み切れなくてもいいし、読み切れて何か得るものがあればそれでいいし、何も得ることがなければそれはそれで良いことにしている。とにかく読書に対するハードルをめちゃくちゃに下げている。

イラストや写真、図表が多く挿入されている自己啓発本の類も、内容が難しすぎなければ読めるようになってきた。

楽しめることが増えるのは良いことだと思うので、今後、読書が趣味に昇格するように祈るばかりである。


おわり